世界中の決定的な瞬間に最前線で直面し、その瞬間を記録し続けてきた“世界最高の写真家集団”マグナム・フォト。1999年に製作された本作は、過去50年間に及ぶマグナムの輝かしい歴史を振り返りながら、新たな時代への意欲をみなぎらせる彼らの姿をとらえるドキュメンタリー。

マーティン・パーやコスタ・マノス・・・
マグナムのメンバー16人が、それぞれの思いを語る。

映画公開や展覧会で注目が高まる巨匠アンリ・カルティエ=ブレッソン、次世代を担うマーティン・パー、アメリカを鮮明なカラーで写し出すコスタ・マノスなど、マグナムを率いる中心会員16人が登場。彼らのインタビューや撮影現場に加え、パリやニューヨークの支社、年次総会にも初めてカメラが入る。マグナムの知られざる内側、会員それぞれの思想と存在意義、マグナムの称号を背負う責任と葛藤、写真と写真家の未来が、今ここで初めて明らかになる。

マグナム創立60年。記念すべき年に蘇る幻のドキュメンタリー。

マグナム・フォト創立60周年を祝う2007年、展覧会やパネル・ディスカッション、ドキュメンタリー映像を集めた特別プログラム「Magnum in Motion」は、ドイツ(ベルリン国際映画祭)やニューヨーク(リンカーン・センター)をはじめとする世界6か所で開催されている。本作はそのプログラムの1つとして上映された。製作から約10年を経て、賞賛をもって再評価されている。

写真美術館で観る映画シリーズ vol.35
製作年:1999年 製作国:ドイツ 
上映分数:約89分 監督:ライナー・ホルツマー(監督の手記はこちら)
原題:MAGNUM PHOTOS -The Changing of a Myth

出演:マーティン・パー、ドノヴァン・ワイリー、ラリー・タウェル、イーライ・リード、ルネ・ブリ、フィリップ・ジョーンズ=グリフィス、イヴ・アーノルド、マルク・リブー、バート・グリン、デビッド・ハーン、マルティーヌ・フランク、コスタ・マノス、ジョセフ・クーデルカ、トーマス・ヘプカー、アンリ・カルティエ=ブレッソン(以上、マグナム・フォト)、ルック・ドラエ(元マグナム・フォト)

字幕:尾山恵美 字幕監修:マグナム・フォト東京支社
2007年 ベルリン国際映画祭 マグナム創立60周年特別上映作品
後援:マグナム・フォト東京支社
協力:ライカカメラジャパン株式会社、朝日新聞社、株式会社青幻舎
配給:ナウオンメディア株式会社


マグナム・フォト(Magnum Photos)とは
1947年、ロバート・キャパが発案し、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・"シム"・シーモアらが創設した、会員の出資により運営される写真家集団。それまで写真家の権利と自由を守り、主張することを目的として設立される。パリ、ニューヨーク、ロンドン、東京に支社があり、会員の種類は正会員、特派員、寄稿家、準会員、候補生に分かれる。まず候補生となり、その2〜3年後に作品を提出、他の会員から認められれば準会員となり、さらに努力を続けて評価されれば正会員となる。正会員になれば、自分から辞めない限りは辞めさせられることはない。日本からは1960年に濱谷浩(61年に寄稿写真家となる)、1971年に久保田博二(1989年より正会員)が参加。メンバーの活動は報道写真だけでなく、コマーシャル、ポートレイト、ファッションなど多岐にわたり、世界中で自由に活動している。

マグナム・フォトとしての合同写真展、所属メンバーの個展は日本全国で度々開催され、その芸術性は広く高く評価されている。2007年はマグナム創立60周年にあたり、「Magnum in Motion」と題された写真展・映画上映などをまとめた特別プログラムがベルリン国際映画祭やニューヨークで開催された。今年10月には創立60周年を記念した写真集『MAGNUM MAGNUM』が全世界で同時に刊行される(日本は青幻舎より刊行)。